蜜柑みたいな甘酸っぱい恋



「うん」


私の聞き間違いではなかった。


「・・・私の、名前」

「名前、あるの?」

「うん・・・」

「教えてよ。君の名前」

「みく」

「天使の名前は、みくちゃんって言うんだ。可愛いね。天使の名前にピッタリだよ」

「天使ーーーって?」

「下からみたら、そう見えたから」


あの時の記憶がよみがえる。


はじめて病室で見たときの記憶が。