「光くんって、アイドルだったの⁉︎」
「うん!」
近所の公園で、空腹で倒れてた男の子がアイドルって……。
そうだいなドッキリとかじゃないよね?
「それより姉ちゃん、時間ない」
「あっ!」
話しているうちに十分経ってて……大変だ!あと二十分しかない!
「姉ちゃん、タクシー五分で来るって!」
「ほんとに⁉︎ありがとう、アオ!急いで、光くん!」
「わっ⁉︎」
私はありったけのお金を持って光くんの手を引くと、玄関を飛び出す。
ただでさえ貧乏なのに、お金を請求されるのも、逮捕も、こまる……!
絶対に、光くんをライブに間に合わせなきゃ!


