「はー、お腹いっぱい!そういえばこの家、テレビないんだね」
ごはんの次はテレビって、この家でくつろぐ気満々だね?
洗い物はアオがしてくれるらしく、家事は少し休けいだ。
「テレビは、三年くらい前に差し押さえられちゃって」
「そっかぁ。どうりで、おれのこと知らないわけだ」
意味ありげにつぶやいた光くんは、私の手をぎゅっと握って、
「元気満タンだよ。ありがとね、ひーちゃん!」
目を細めて、にっこり笑う。
その笑顔のまぶしさに、ドクンと胸が高鳴る。
私は動揺をかくすように視線をそらして、
「う、ん。というか、ひーちゃんって……。えっ⁉︎なんで名前知ってるの⁉︎」
「教科書に書いてあったの見えちゃった。東雲ひなこって言うんだ?かわいい名前じゃん!」
明るく言う光くんだけど、どう考えてもお世辞だ。
「はは……。私みたいな子の名前がかわいいとか、笑っちゃうよね」
私が乾いた笑いをもらすと、
「そう?おれには、出会った時からかわいく見えるけど」
光くんは、まじめな顔でサラッと爆弾発言をする。
「なっ……⁉︎」
こ、これもお世辞だよね。
頭では分かっているはずなのに、心臓がドキドキしてる。
「ねえ、ひーちゃん。やっぱりおれ、」
光くんが何かを言いかけた時、


