「そっかぁ〜。おれ、オムライスがたべたいな!」
「はい?」
「たべたいなぁ~」
光くんは、きゅるるんと、甘えるような顔で私を見てくる。
つまり、私に作れと?
光くんって、どこまでも自由だな……。
まあ、自分たちのお昼ごはんを作るついでだし。
「わかった。アオも、すぐ作るから待っててね」
「うん」
買ったものを冷蔵庫に入れていたアオに呼びかけると、エプロンを着ける。
ガスコンロ付きのキッチンの前に立つと、クッキングスタートだ。
「おお~っ!玉ねぎがあっという間に、ミジンコに!」
「みじん切りじゃない?」
野菜を切っても、微生物にはならないよ。
「わっ!ニンジン切るのもじょうず!手際もいいし、さてはおさげちゃん料理の達人でしょ?」
「達人ではないけど、料理は好きだよ」
レシビ通りに作れば、おいしいものができるし。
手際がいいのは、ママが元気だった頃から手伝ってたからかな?
というか、手伝わないと食卓に炭が出てきてたし。


