「あれ?一部屋だけ?」
「ワンルームだから」
「キッチンもリビングも全部一緒ってこと?はじめて見た!もしかしておさげちゃんの家って、ビンボー?」
「うっ……!」
悪意なくズバズバと思ったことを言う光くんに、私のHPはガンガンけずられていく。
ツッコミどころだらけで押しが強い光くんには、きんちょうしているひまがない。
「あ、写真だ!」
「まっ、ストップ光くん!見ないで!」
あれは、パパとママの結婚写真!
そしてこっちは、私が子どもの頃の写真!
私は写真立てを倒して、見えないようにしておく。
特に女優であるママの顔は、見られるわけにはいかない。
あの天才女優“東雲怜奈”の娘が、私みたいな地味な子なんてママの恥になる!
「え~?見ちゃダメなの?」
「ダメです!」
私は手でばってんを作って、ノーを突き付ける。


