『ようやく追いつめたわよ!まさかあなたが、連続爆弾魔だったとはね』



ビルの屋上で犯人と向き合うのは、女子高生探偵の花御堂(はなみどう)カノン。

ビル風が吹きつける屋上には、きんちょう感が漂っていた。



『来るな!俺の手には起爆スイッチがある。近付いたらお前らも吹っ飛ぶぞ!』



怖い顔でカノンをにらむ男は、シンジェク、シブヤで爆破事件を起こした凶悪犯。

しかも犯人は、カノンたちの捜査に協力していた刑事の丸山さんだった!

このままだと、カノンたちも、ビルにいる人たちも爆発で死んでしまう。



「カノンちゃん……!」



テレビの前に正座した私は、食い入るように画面を見つめる。

ドラマの緊迫した場面にハラハラしていると、