あたしが唯一、楽しいと思えることは好きな歌手の曲を聴くこと。
当時はまだ「音楽」だなんて意識はなくて。
好きなヴィジュアル系バンドのメンバーに恋してる気持ちになんかなってたりして。
それでも、常に何かの曲が流れてないと落ち着かなくなった。
兄のお古のCDプレイヤーしかなかったあたしは、お小遣いを貯めてミニコンポを買った。
新しいプレイヤーで、聴き慣れたお気に入りの曲をかけてみる。
あたしの耳にはいつも聴いていた曲が違う曲に聴こえた。
ボーカル。
ギター。
ベース。
ドラム。
キーボード。
音がいくつも聴こえる。
歌声だけじゃない。
当たり前なのに、不思議なショックだった。
それからのあたしの耳には必ず、ひとつの曲が何本もの流れに聴こえた。
ずっと。
その感覚が不思議でたまらなかった。
当時はまだ「音楽」だなんて意識はなくて。
好きなヴィジュアル系バンドのメンバーに恋してる気持ちになんかなってたりして。
それでも、常に何かの曲が流れてないと落ち着かなくなった。
兄のお古のCDプレイヤーしかなかったあたしは、お小遣いを貯めてミニコンポを買った。
新しいプレイヤーで、聴き慣れたお気に入りの曲をかけてみる。
あたしの耳にはいつも聴いていた曲が違う曲に聴こえた。
ボーカル。
ギター。
ベース。
ドラム。
キーボード。
音がいくつも聴こえる。
歌声だけじゃない。
当たり前なのに、不思議なショックだった。
それからのあたしの耳には必ず、ひとつの曲が何本もの流れに聴こえた。
ずっと。
その感覚が不思議でたまらなかった。
