ロマンスに、キス




ため息をひとつ落として、しぶしぶ口を開く。



「…メイド・執事カフェ」



言った瞬間、ほらきた。



「おもしれー」



笑うな。ほんとむかつく。



「メイド服着んの?」

「着ますけど? 言っとくけど、あたしは裏方したかったんだから。周りがホールしてほしいって、うるさかったの。だから仕方なく!」

「はいはい。そうだな」



絶対思ってない。どうせ、あたしが自分から言ったと思ってる。こいつの脳内なんて、どうせそんなもんだ。



「…佐野のクラスは、なにするの」



そう聞くと、急に黙る。



「まあ、当日のお楽しみってことで」

「あたし、佐野のクラス行かないけど」

「いいよ。メイド姿見に行くから」

「来たら、殴るから」



あたしの即答に、佐野はクスクス笑ってる。