「えっと、ずっと、好きでしたっ…付き合ってくださいっ!」
昼下がりの屋上。
あたしの身長158センチより、ほんの少しだけ高いくらいの男の子が、ぎこちなく頭を下げていた。
顔は、正直、今まで告白してきた男子の中でも下の下。もちろん、そんなことは言わない。天使の柏谷一千華は、外ではいつだって優しい。
「その…とっても嬉しいんだけどね…」
少しだけ頬を染めて、申し訳なさそうに笑う。
「今は、付き合うとか…考えてなくて」
「そ、そっか……」
彼は肩を落として、それでも必死に笑った。
「あ、じゃあ……友達になってくれますかっ?」
心の中で舌打ちした。なんで、貴重な昼休みを、下の下に使わないといけないのか。友達?冗談じゃない。こっちは友達を増やすために屋上に来てるんじゃない。
それでも天使の顔は崩さず、にっこりと微笑む。
「うん、もちろん。友達になろ?」
外面は完璧。優しい笑顔。そう言った瞬間、彼の頬がぱっと赤く染まった。


