夜、ベッドで寝転がってスマホを見つめた。
須藤に電話しようかどうしようか。
昨日、元気なさそうだったけど、聞いていいのかな。
それに、「彼女じゃない」って言われたけど、じゃあ何?
彼女じゃないのは、そうなんだけどぉ。
「まあ、いいか」
悩んでても仕方ないから須藤の名前をタップすると、すぐにつながった。
『なに?』
「昨日、元気なさそうだったから。40日目だし」
『……あー、ありがと。昨日の……あの人さ』
須藤は言いかけて止まった。
少し待つと、ささやくような声が聞こえた。
『あの人、俺の初恋の人なんだ』
「きれいな人だもんね」
『うん。でもほら、瑞希さん……伯父さんの奥さんだからさ。ほんと、不毛なんだけど』
ああ、そっか。
須藤はまだあの人のこと、好きなんだ。
……私たちは、似た者同士だったみたい。
「しょうがないじゃん。好きなんだから」
『そうかな』
「そうだよ。あんな美人で優しそうなお姉さん、好きになるでしょ」
『うん。優しい人だよ。……俺の親父のこと、かっこいいって言わないし』
「そうなんだ」
こいつにとって、それが大事なんだ。
そういえば前に私が「お父さんかっこいいねえ」って言ったら、「あんたもそう思うんだ」って言ってたっけ。
『あの人にとって、かっこいいのは瑞希さんだけだから。……伯父さん、かっこいいんだ』
「うん」
須藤がポツポツ話すのを聞いてた。
私に出来るのは頷くことだけだ。
何にも思わないわけじゃないけど、今の須藤に口を挟もうと思えなかった。
須藤に電話しようかどうしようか。
昨日、元気なさそうだったけど、聞いていいのかな。
それに、「彼女じゃない」って言われたけど、じゃあ何?
彼女じゃないのは、そうなんだけどぉ。
「まあ、いいか」
悩んでても仕方ないから須藤の名前をタップすると、すぐにつながった。
『なに?』
「昨日、元気なさそうだったから。40日目だし」
『……あー、ありがと。昨日の……あの人さ』
須藤は言いかけて止まった。
少し待つと、ささやくような声が聞こえた。
『あの人、俺の初恋の人なんだ』
「きれいな人だもんね」
『うん。でもほら、瑞希さん……伯父さんの奥さんだからさ。ほんと、不毛なんだけど』
ああ、そっか。
須藤はまだあの人のこと、好きなんだ。
……私たちは、似た者同士だったみたい。
「しょうがないじゃん。好きなんだから」
『そうかな』
「そうだよ。あんな美人で優しそうなお姉さん、好きになるでしょ」
『うん。優しい人だよ。……俺の親父のこと、かっこいいって言わないし』
「そうなんだ」
こいつにとって、それが大事なんだ。
そういえば前に私が「お父さんかっこいいねえ」って言ったら、「あんたもそう思うんだ」って言ってたっけ。
『あの人にとって、かっこいいのは瑞希さんだけだから。……伯父さん、かっこいいんだ』
「うん」
須藤がポツポツ話すのを聞いてた。
私に出来るのは頷くことだけだ。
何にも思わないわけじゃないけど、今の須藤に口を挟もうと思えなかった。



