負け犬のメイサちゃんは100日後に本当の恋を知る

 駅伝を見終わって昼を食べたあと、颯と颯のお姉さんが初詣に誘いにきた。

 でも神社に着いたら、それぞれ彼女と彼氏と並びに行っちゃった。

 ……ひどくない?

 スマホを取り出す。

 ムカつく。

 須藤呼んだらさすがに迷惑かな。


「24日目に一人で何してんだ?」

「……須藤」


 ヤバい、泣きそう……って振り向いたら、須藤が美少女二人を両脇に連れてた。


「正月からハーレム?」

「アホか。妹だっつうの」

「桔花です!」

「蓮乃です!」

「あっ、三枝メイサです。えっと、お兄さんにはお世話になってます」


 美少女二人がニコニコしながら私を見てきた。

 須藤とは似てないけど、キリッとした美少女だ。


「お兄ちゃん、彼女?」

「かわいいねえ」

「あ、デートする? あたしたち帰るよ」

「人間いっぱいいて疲れたから」

「ねー」「ねー」

「うるせえ。勝手に……やっぱ駅まで送る。先輩も来い」


 須藤が私の手を掴んで、駅に向かって歩き出した。


「もー別にいいのに」

「彼女さんに妹の子守り付き合わせるのどうかと思う」

「お前ら二人にしとくとすぐナンパされるだろうが!」


 口は悪いけど、須藤っていいお兄さんなんだな。

 いいもの見れたかも。

 置いて行かれたときの最悪な気持ちはもうどこにもない。