———放課後の帰り道

学校疲れたぁ...。

そんな事を思って、とぼとぼ歩く。

近くには、見た限り、保育園帰りのお母さんと男の子。そして、のわしかいない。

二人仲良さそうに、手を繋いでお話ししてる。

んふふ、なんか微笑ましいな..。

いつも通りの大きな木。

いつも通りの看板。

いつも通りの公園。

のわが小学2年生にここに転校してきたときから、変わっていない。

ここの風景が、のわがおばあちゃんになるまで残っててほしいな...。なんて!

のわが帰るころには、お外は暗くなっていた。

急に人が、驚かせてきたり..そんなことは..

後ろから足音が聞こえる。

予想は的中。

「わわ!!!」

後ろを振り返ると、恋塚先輩がいた。

恋塚先輩は、委員会が同じ。

小学校も一緒だったけど、話してみたのは今日が初めてかもしれない。

「お疲れ様ですっ、!!」

「お疲れ。それにしても、明日小テストめんど。」

「あー、のわもだっ。」

「でも、乃羽ちゃんって頭いいんじゃないの?」

ぎくっ..のわの偏見。

図書館に結構いる×めがねかけてる

で、よく言われるんだよなっ..。

「のわ、頭そんなに良くないです!!というか、成績下がってきてて...。」

「それは初耳。明日の放課後勉強(こい)教えてあげようか?」

「ほんとですか!?お願いしますっ。」

先輩に教えてもらえるとか、!!

嬉しすぎっ!








———今の出来事が始まりだった…