無口な警察官様とのまさかの同居生活についてご報告します〜過保護で甘々で困っているのですが…!〜

よろめいた彼女を、咄嗟に抱きとめた。
熱湯も包丁もあったので、危なかった。
ほっとして、後ろから包み込むように抱きくるむ。
小さな体がたまらなく愛しくて、思わず腕に力が入る。

「……ご、ごめんなさい」

身を強張らせた彼女の上擦った声を聞いて、はっと離れた。

「ごめん、つい……」
「いえ、私こそ不注意でした」

耳まで真っ赤にして俺を見ずにぺこりと頭を下げると、千沙さんはてきぱきと準備に戻った。

俺もダイニングテーブルに移動してレンゲを出すなどの準備にいそしむ。
でも内心は、千沙さんの小さな体のぬくもりが腕から消えなくて、上の空だった。

何をしているんだ俺は。