無口な警察官様とのまさかの同居生活についてご報告します〜過保護で甘々で困っているのですが…!〜

言われてみれば、つまむようにしてネギを支えていたら危ないかもしれない。考えごとをして気が回らなかった。

「左手はこんふうにまるめて添えるといいですよ」

千沙さんが俺の前で猫のように手を丸めて見せた。
その仕草がまるで子猫のように見える。
彼女に見入ったまま、おもむろに真似てみると、千沙さんはくすりと笑ってうなずいた。

彼女の指導もあってネギはどうにか様になった。
あとは邪魔にならないよう千沙さんが料理するのを見守る。
出汁と鮭のいい香りに溶き卵が合わさり、いい香りが鼻先をかすめる。

「よし、できあがり。あとは大きい器によそえば、ええと、たしかこちらに……」

千沙さんはキッチン上の戸棚にどんぶりがあるのを見つけて、手を伸ばした。
平均的な女性より背が低い少しためか、つま先立ちになって身を伸ばす。
俺が出してあげようと動いたのと、どんぶりを取った千沙さんがついバランスを崩したのは一緒だった。

「きゃ……」