※
「ちょっと千沙ちゃん! 見たよ! 見ちゃったよ!」
出勤した早々、小林さんに興奮気味に話しかけられた。
「さっき、めちゃくちゃかっこいい男の人に送ってもらってたでしょ⁉ ねえ、もしかして付き合ってるの?」
あまりの勢いに思わず否定したくなったけれど、意を決してうなずいた。
「え、ええ、例のストーカーの件、あの方にお世話になっていて、それをきっかけに……」
「すてき~! まさにヒーローじゃない!」
あんなかっこいい人そうそういないよ、羨ましい! とうなると、はっと声を小さくして続けた。
「となれば、かわいそうに、竹田主任は失恋確定だな」
「竹田主任が? どうしてですか?」
「やだなぁ、千沙ちゃん気づいてなかったの? 竹田主任、千沙ちゃんに片思いしてたっぽいじゃない」
「えっ⁉」
驚いて思わず大きな声を上げてしまった。
竹田主任には入社したてのころからとてもお世話になった。
社員寮の件も、結局は湊さんとお付き合いすることになったので、「他に仮住まいさせてもらえる人が見つかった」と言って辞退させてもらった。
わざわざ内々に打診してくださったのにご面倒をおかけして本当に申し訳ありませんでした、と頭を下げたら、笑って許してくれて、「早く解決するといいな」と励ましてくれた。
本当に優しくて素敵な上司でありがたいな、と思ったのだけれど――私に特別な感情を持っていたからこその親切だったのだろうか。
「ちょっと千沙ちゃん! 見たよ! 見ちゃったよ!」
出勤した早々、小林さんに興奮気味に話しかけられた。
「さっき、めちゃくちゃかっこいい男の人に送ってもらってたでしょ⁉ ねえ、もしかして付き合ってるの?」
あまりの勢いに思わず否定したくなったけれど、意を決してうなずいた。
「え、ええ、例のストーカーの件、あの方にお世話になっていて、それをきっかけに……」
「すてき~! まさにヒーローじゃない!」
あんなかっこいい人そうそういないよ、羨ましい! とうなると、はっと声を小さくして続けた。
「となれば、かわいそうに、竹田主任は失恋確定だな」
「竹田主任が? どうしてですか?」
「やだなぁ、千沙ちゃん気づいてなかったの? 竹田主任、千沙ちゃんに片思いしてたっぽいじゃない」
「えっ⁉」
驚いて思わず大きな声を上げてしまった。
竹田主任には入社したてのころからとてもお世話になった。
社員寮の件も、結局は湊さんとお付き合いすることになったので、「他に仮住まいさせてもらえる人が見つかった」と言って辞退させてもらった。
わざわざ内々に打診してくださったのにご面倒をおかけして本当に申し訳ありませんでした、と頭を下げたら、笑って許してくれて、「早く解決するといいな」と励ましてくれた。
本当に優しくて素敵な上司でありがたいな、と思ったのだけれど――私に特別な感情を持っていたからこその親切だったのだろうか。



