無口な警察官様とのまさかの同居生活についてご報告します〜過保護で甘々で困っているのですが…!〜

ずっと目指していた治療ができる職場で、空きが出たからと声をかけてもらえたらしい。
兄は、その病院に行くことをずっと目標にしていた。
もちろん、美湖さんもついていく。

『……すまない、千紗。週末の件だけど、あとで俺からも湊に詫びておくから』
「ううん。湊さんと相談して、どうにかするよ」

電話越しでも、兄が申し訳なさそうにしているのが伝わってくる。
兄は本当に忙しい。
それなのに、私のためにここまで気にかけて、動いてくれた。もう十分すぎるほどだ。
私はできるだけさっぱりとした声で答えた。

「その病院で働くのがお兄ちゃんの目標だったんでしょう? 頑張ってね」
『……ありがとう』

少し間を置いて、兄は続けた。

『あのな、千紗。湊のことは本当に頼っていいんだぞ』

私が湊さんの家を出ようと決意しはじめていることはお見通しらしい。
説得するような口調で、兄は続けた。