無口な警察官様とのまさかの同居生活についてご報告します〜過保護で甘々で困っているのですが…!〜


窓の外から朝日が昇るのが見えた。
あと一、二時間したら起きる子も出てくるだろう。今夜は夜泣きや発熱などがなく、静かな一夜だった。

この日は夜間勤務だった。
子どもたちに保護者が持参してくれたお弁当を食べさせ、寝る支度をして寝かしつけ。
慌ただしい時間が過ぎれば、寝入る子どもたちの見守り業務が始まる。

見守るだけで楽に見えるようだけれども、まだ小さい子は夜泣きが多いし、突発性の症状が出ることも否定できないので油断は禁物だ。
定期的に子どもたちの様子を見に行くという緊張をともなう業務が続くけれども、今日は主任とシフトが一緒だったから、心強かった。

竹田主任は私より三つ年上の男性職員で、この院内保育園の管理責任者だ。
穏やかで真面目な方で、子どもや保護者からも慕われる園の中心的存在だ。

私も入ったばかりで院内保育園の勤務に慣れない頃は、主任にたくさん教えてもらった。
保育士として頼りになる先輩だし、上司としても部下にもよく目を配ってくれる方だった。