無口な警察官様とのまさかの同居生活についてご報告します〜過保護で甘々で困っているのですが…!〜

「でも、捜査には関われないんじゃないんですか?」
「一緒に暮らすことまでは制限されない。介入しなければいいだけだ。したとしても、ぎりぎりの範囲内でやるよ」
「そんな……」
「きみは必ず俺が守る」

真剣なまなざしを向けられて、視線がそらせなくなる。
数日前にも、通勤のことでこんなふうに見つめられたのを思い出す。
閉じ込めるように腕で遮られて、彼の存在を体温が伝わりそうなほどに近くに感じた。
あの時は、トラウマのせいで大きな体に緊張をおぼえるばかりだった。
けれども、私のことを心の底から守りたいと思ってくれる気持ちは、痛いほどに感じた。

「だとしても、申し訳なくて……。兄になかば無理矢理押し付けられてけど、湊さんは正義感があるから放っておけず請け負ってくださったのだと思っていますので」
「それはちがう。たしかに市民が危険な目にさらされているのを見過ごせないという思いはあった。でもそれ以上に、俺にとってきみは特別な存在だから……」

そこまで言うと、湊さんははっとしたように間をおいて、つづけた。