無口な警察官様とのまさかの同居生活についてご報告します〜過保護で甘々で困っているのですが…!〜

大丈夫ですと笑ってみせたけれども、彼の気遣うような視線はどこか鋭い。
彼は七つも年上の男性。それに刑事だ。
私の気持ちなんてお見通しなんだろう。

「……すこし、怖くなっちゃって。この先、もっと怖いことが起きたらどうしようって」
「俺がついている。必ず警察が動くまでサポートする。もちろん、そこまでだけじゃない。犯人が捕まり解決するまで、俺がしっかりと面倒をみる」
「え、でも兄との約束では」
「警察が動いたくらいで俺が君を追い出すと思ったのか?」

思ってはいないけれども、私が出て行くつもりだった。

「だってお忙しいのにいつまでもお世話になっていたらご迷惑でしょうし……」
「だめだ。犯人も捕まっていないのに一人暮らしに戻るだなんて、心配でそんなことさせられるわけないだろう」

どきりと胸が跳ねた。
湊さんらしくない声音には焦りがにじんでいた。