無口な警察官様とのまさかの同居生活についてご報告します〜過保護で甘々で困っているのですが…!〜

「犯人はおそらく二日来て、一枚ずつ貼っていったようだな。紙に湿気が含まれているものと、そうでないものがある。雨が降っていた一昨日以前に貼られて、もう一方は、おそらく昨晩に貼られたんだろう」
「すごい……! 名探偵みたいな推理ですね」
「これくらいは初歩的だよ」

湊さんは苦笑した。
でもすぐに厳しい顔に戻る。

「きみの話では被害は一週間に一回ほどということだった。……エスカレートしているな」

ぞわりとなった。
同居して本当に良かったと思った。
でも、同居したことに勘付いたため、犯人が逆上したということも考えられるけれども……。

そのあともマンションの周辺までいろいろと調べたけれども、大きな情報はつかめなかった。
管理会社に許可を得ていた監視カメラを付けると、私たちは帰宅した。

「大丈夫か?」

リビングに腰かけると、湊さんが声をかけてくれた。
帰宅する車内で、私がずっと押し黙っていたから、気にかけてくれたのかもしれない。