無口な警察官様とのまさかの同居生活についてご報告します〜過保護で甘々で困っているのですが…!〜

数日前に閉園したことを知った。

後悔した。
行動力はある方だと思っていたのに、俺は何をやっていたのだろう。

でも、立派に成長した彼女を見て、兄のような気持ちでほっとできただけでも良かったとも思った。
彼女とはここまでの縁だったのだろうと考えた。

誠の結婚式に招待されるまでは。

親族として参席していた彼女は、着飾って化粧を施し、保育士の時とは打って変わった姿だった。
大人びた美しい彼女に、一緒に参席した同級生たちは、こぞって注目した。
俺も目を奪われた。
家族の幸せな様子を心から嬉しそうに、時には涙を見せて祝う彼女からひとときも目が離せなかった。

今度こそ彼女と話をしたい。
そう思ったが、おめでたい披露宴の場で親族席にいる彼女にいきなり話しかけるのは、はばかりがあった。