中はかわいい猫のマグカップだった。
私は感激した。偶然にも、以前に勤めていた保育園の近くにあったお気に入りのカフェ雑貨店に売っていたものだったからだ。
「すごい……! ここのマグカップずっとほしかったんです……ありがとうございます!」
職場が変わってすっかり店に行く機会を失っていたので、思わぬサプライズでとてもうれしかった。
思わず笑みをこぼすと、湊さんも軽く微笑んだ。
「ひとつくらいあった方がいいと思って。……猫、好きだったよな?」
「え、ええ」
どうして知っているんだろうと考えてはっとなった。
小学生の頃、猫のキーホルダーをいつも鞄につけていたから、きっとそれで……。
まさか覚えてくれていたなんて思わなかった。
「あ、あの実は私も、つまらないものなんですが……」
ご挨拶として買ってきたお菓子を差し出すと、じゃあお茶にでもしよう、と湊さんがコーヒーを淹れてくれた。
焼き菓子と一緒に、湊さんのシンプルな白いマグカップと私の猫ちゃんがお昼寝しているイラストが描かれたのが並ぶ。
「ふふ、かわいい」
私は感激した。偶然にも、以前に勤めていた保育園の近くにあったお気に入りのカフェ雑貨店に売っていたものだったからだ。
「すごい……! ここのマグカップずっとほしかったんです……ありがとうございます!」
職場が変わってすっかり店に行く機会を失っていたので、思わぬサプライズでとてもうれしかった。
思わず笑みをこぼすと、湊さんも軽く微笑んだ。
「ひとつくらいあった方がいいと思って。……猫、好きだったよな?」
「え、ええ」
どうして知っているんだろうと考えてはっとなった。
小学生の頃、猫のキーホルダーをいつも鞄につけていたから、きっとそれで……。
まさか覚えてくれていたなんて思わなかった。
「あ、あの実は私も、つまらないものなんですが……」
ご挨拶として買ってきたお菓子を差し出すと、じゃあお茶にでもしよう、と湊さんがコーヒーを淹れてくれた。
焼き菓子と一緒に、湊さんのシンプルな白いマグカップと私の猫ちゃんがお昼寝しているイラストが描かれたのが並ぶ。
「ふふ、かわいい」



