愛情ごはんを届けたい ~エリート社長は過労死寸前!? あなたの心と体を私の料理で癒します~

 メッセージはすべて東條さんからだった。
 送信時間を見ると、結城くんと麗華さんに会っていた間に三件、バイトが始まった頃と終わった頃、それから電車に乗っていた頃に二件。

 そして今届いたメッセージには「返事がないから事故にでもあったのかと心配している」と書かれていた。

 慌てて返信をすると、すぐさま「今話せる?」と短いメッセージが返ってくる。それに、五分だけ待ってくださいと返すと、きっかり五分後にスマホが鳴った。

「咲良ちゃん、今どこにいるの? まさか病院とかいわないよね?」
「大丈夫です。家にいます」
「本当に? 声が変だけど、具合が悪いとかじゃない?」
「えっと、それは……」

 鼻をずびっと啜りそうになり、慌てて堪えた。気づかれないようにしながら、ティッシュケースを引き寄せた。

「やっぱり、毎朝早くから俺の弁当なんて作らせて、無理させたんじゃないか?」
「そんなことないですよ。本当に……ほら、私の取柄は丈夫なことだし」

 いいながら、再び込み上げてきた涙を堪えるように、息を深く吸った。