愛情ごはんを届けたい ~エリート社長は過労死寸前!? あなたの心と体を私の料理で癒します~

「……え?」

 突然の宣言に、開きかけた口を閉じるのも忘れて硬直した。

 東條さんの婚約者?……東條さんに婚約者がいただなんてとショックを受けながら、はたと思う。でも、麗華さんは結城くんの彼女なんだよね。

 いっている意味がわからない。
 困惑しながら結城くんを見ると「協力してほしいんだ」と、再度いわれた。

「あ、あの、なんの話? 東條さんの婚約者って……」
「私は湊さん以外の方と結婚なんて考えられません」
「湊さんって……ああ、そうだ結城くんのことか。じゃなくて、あの、え?」

 まったく理解ができず、二人を交互に見た。
 これって、東條さんが浮気をされているってことになるのかな。でも、どう見ても二人は昨日今日知り合ったみたいな雰囲気でもないし、遊びって感じでもない。

 二人の真剣な眼差しに困惑していると、麗華さんが私を呼んだ。

「咲良さんとお呼びしてもいいかしら?」
「いいですけど……」
「ありがとう。咲良さん、政略結婚なんて今時、流行らないと思いません?」