愛情ごはんを届けたい ~エリート社長は過労死寸前!? あなたの心と体を私の料理で癒します~

 食事の後、洗い物をしようとする咲良ちゃんに、それは俺がやるといってソファーで休むようにいった。
 料理を作ってもらった上、洗い物までさせるわけにはいかないからな。

「東條さん、手伝わせてください」
「だめ。咲良ちゃんは休んでいて」
「でも、お金をもらっているのに……」

 遠慮がちにソファーに座る咲良ちゃんは、ちっとも休んでいるように見えない。

「咲良ちゃんの時間をもらっているんだ。当然の対価だよ」
「でも……」
「じゃあ、五万ださなかったら、咲良ちゃんは俺の健康管理部を辞めるってことかな?」

 あらかた汚れを流した皿を食洗器に入れながら、少し意地悪く尋ねてみた。
 そうなったら寂しいが、仕方ないよなと思う反面、咲良ちゃんならそんなことないだろうと期待する、あべこべな気持ちを抱いていた。

「そんなことないです!」

 予想に違わない返事に、思わず顔がほころんだ。

「じゃあ、文句をいわずに対価は受け取ること。そして、ちゃんと続けるように休むこと。これは社長命令な」
「……その言い方、ズルいです」