ノートパソコンを閉じながら「運ぶの手伝うよ」といえば、可愛い笑顔で「お願いします」と頼まれた。
本当に、こんな日が続いたらいいのにな。
キノコの炊き込みご飯に鮭のホイル焼き、ポトフ、大根の肉そぼろあんかけ、小松菜の和え物。これでもかと野菜が使われた料理が、殺風景なテーブルを彩る。
咲良ちゃん用に買ってきた食器にも、当然だが、同じものが盛られている。それがどうしようもなく幸せに思えた。
二人分の食事が並ぶのは、いつぶりだろうか。
「昼間から豪勢だな」
「いっぱい食べてくださいね」
向かいに座った咲良ちゃんは、いいながらスマホを料理にむけた。
「モニターの記録か」
「はい。毎日記録するのって楽しいですね」
「それは咲良ちゃんが料理好きだからじゃないか?」
俺がもし記録をしたら、咲良ちゃんの作ってくれる弁当以外は、見事にコンビニと外食ばかりが並ぶ。忙しい独身者なんて、料理が趣味でもなければそんなもんだろうけど。
「それもあるだろうけど……」
スマホを脇によけた咲良ちゃんは、少し照れたように笑う。
「あの記録って東條さんも見られるんですよね?」
本当に、こんな日が続いたらいいのにな。
キノコの炊き込みご飯に鮭のホイル焼き、ポトフ、大根の肉そぼろあんかけ、小松菜の和え物。これでもかと野菜が使われた料理が、殺風景なテーブルを彩る。
咲良ちゃん用に買ってきた食器にも、当然だが、同じものが盛られている。それがどうしようもなく幸せに思えた。
二人分の食事が並ぶのは、いつぶりだろうか。
「昼間から豪勢だな」
「いっぱい食べてくださいね」
向かいに座った咲良ちゃんは、いいながらスマホを料理にむけた。
「モニターの記録か」
「はい。毎日記録するのって楽しいですね」
「それは咲良ちゃんが料理好きだからじゃないか?」
俺がもし記録をしたら、咲良ちゃんの作ってくれる弁当以外は、見事にコンビニと外食ばかりが並ぶ。忙しい独身者なんて、料理が趣味でもなければそんなもんだろうけど。
「それもあるだろうけど……」
スマホを脇によけた咲良ちゃんは、少し照れたように笑う。
「あの記録って東條さんも見られるんですよね?」


