愛情ごはんを届けたい ~エリート社長は過労死寸前!? あなたの心と体を私の料理で癒します~

 買ってきた野菜を一通り冷蔵庫に詰めてみるけど、それでも余裕がある。この大容量の冷蔵庫、もしかして備え付けだったのだろうか。どう考えても一人暮らし用ではない。
 まあ、この広い冷蔵庫にぽつんと単身用の冷蔵庫があったら、それはそれで違和感だけどね。

「さて、お昼の用意しますね!」
「なにか手伝おうか?」
「それじゃ、野菜の皮むきをお願いします」

 冷蔵庫に入れたばかりの野菜を取り出す。
 大根、ニンジン、ジャガイモ、玉ねぎ、キャベツ、小松菜に、キノコが多数──今日はここぞとばかりに、東條さんにたくさん食べてもらわないとね。

 ニンジンやジャガイモの皮むきをお願いする横で、大根は厚めの輪切りにして包丁で皮をむく。隠し包丁を入れたらレンジでお皿に並べてレンジ加熱。その間に、大きめに切ったニンジン、ジャガイモ、玉ねぎ、キャベツ、ソーセージ、コンソメを入れた鍋を火にかけた。

 すると丁度レンジの過熱が終わった。
 黙々と手を動かしていると、東條さんが「手際いいな」と感心したように呟く。

「そうですか?」
「惚れ惚れするよ。何品作る予定なの?」
「五品です」