愛情ごはんを届けたい ~エリート社長は過労死寸前!? あなたの心と体を私の料理で癒します~

 どうしてそんなことを訊くの。それって、少しは期待していいってことなのかな。──尋ねる勇気は私になくて、とっさに「違います!」と答えるしかできなかった。

 東條さんの切れ長の目が見開かれる。


「私、ほら地味子だし、サークルにも入ってないし、合コンとか苦手だし……そういう出逢いってないんで」

 いいながら虚しくなっていると、東條さんは「見る目がないな」と呟いた。

「咲良ちゃんの可愛いさに気付かないなんてね」
「へっ……な、なにいってるんですか!?」
「思いやりがあって料理上手。親思いで勉強も頑張っている。なにより、笑顔が可愛い」

 いわれたことがない言葉が、次々と出てきた。
 あまりのことに、どう反応するのが正解かわからない。だって、好きな人にそんなことをいわれたら、嬉しすぎるじゃない。