愛情ごはんを届けたい ~エリート社長は過労死寸前!? あなたの心と体を私の料理で癒します~

「お待たせしました。キャベツと卵のホットサンドになります!」

 包丁でさっくりと三角形に切られたホットサンドが盛りつけられた皿を、笑顔と一緒に差し出す。

 店長と談笑していた東條さんは、嬉しそうに笑って「いただきます」と手を合わせると、大きな口でホットサンドに嚙り付いた。

 男の人が遠慮なしに食べる姿って、見ていて気持ちがいいんだよね。東條さんは本当に美味しそうにニコニコしながら食べてくれるし、なおさら嬉しくなっちゃう。

 黙々と食べる姿を微笑ましく思いながら、洗い物を始めると、東條さんが話しかけてきた。

「咲良ちゃんが作ってくれたと思うと、割増しで美味しく感じるな」
「店長のレシピ通りに作ってるんだから、誰が作っても同じ味ですよ」
「そんなことないと思うけど」
「お世辞が上手なんだから。私を褒めても、デザートのサービスはつきませんからね」

 笑って返すと、東條さんは楽しそうに「それは残念だな」といい、ポテトサラダを口に運んだ。

「デザートのサービスはありませんが、食後のコーヒーを坂下さんに淹れさせるくらいはできますよ」