「わかりました」
「頑張って勉強してこいよ」
「東條さんは、ちゃんとお仕事の合間にお弁当食べてくださいね」
さよならするのを名残り惜しく思っていると、東條さんは目を細めて「ちゃんと食べるよ」といってくれた。
後ろ髪を引かれる思いで車のドアを開ける。そうして「いってきます」といえば、東條さんは「いってらっしゃい」と応えて手を振った。
ドアの締まる音を少し寂しく思いながら数歩下がって手を振れば、車は静かに発進する。
去っていくのを見ていると、後ろから「坂下さん?」と声がした。
振り返ると、同期の結城くんがいた。
「やっぱり、坂下さんか。彼氏にでも送ってもらったの?」
「えっ、彼氏じゃないよ!」
「そうなの? じゃあ、親御さん……あれ、坂下さんって一人暮らしだっていってたよね。実家は栃木だって」
「えっと、あの……」
まさかこんな朝早くに目撃されるなんて思ってもいなかった。
どう説明したらいいんだろう。友達とは違うし、お弁当を届けたついでに送ってもらったって、意味通じなさそうだし。
「わけあり?」
「いや、なんというか……説明が難しい関係といいますか」
「頑張って勉強してこいよ」
「東條さんは、ちゃんとお仕事の合間にお弁当食べてくださいね」
さよならするのを名残り惜しく思っていると、東條さんは目を細めて「ちゃんと食べるよ」といってくれた。
後ろ髪を引かれる思いで車のドアを開ける。そうして「いってきます」といえば、東條さんは「いってらっしゃい」と応えて手を振った。
ドアの締まる音を少し寂しく思いながら数歩下がって手を振れば、車は静かに発進する。
去っていくのを見ていると、後ろから「坂下さん?」と声がした。
振り返ると、同期の結城くんがいた。
「やっぱり、坂下さんか。彼氏にでも送ってもらったの?」
「えっ、彼氏じゃないよ!」
「そうなの? じゃあ、親御さん……あれ、坂下さんって一人暮らしだっていってたよね。実家は栃木だって」
「えっと、あの……」
まさかこんな朝早くに目撃されるなんて思ってもいなかった。
どう説明したらいいんだろう。友達とは違うし、お弁当を届けたついでに送ってもらったって、意味通じなさそうだし。
「わけあり?」
「いや、なんというか……説明が難しい関係といいますか」


