大学2年生といえば、誕生日が来ていたとしても二十歳か。父親がいくつの時に他界したかはわからないが、苦労をしている子なんだな。
咲良ちゃんは、孤独だったのだろうか。
ふと考えたら心に暗がりができ、膝を抱えた幼い自分の姿が脳裏に浮かんだ。それから目をそらそうと、深く息を吸う。
「咲良ちゃんは、お父さんと仲がよかったんだね」
「……え?」
「今でも亡くなったお父さんのことを思い出せるのって、そういうことだよ。……俺も母親を早くに亡くしていてさ」
ハンドルを切り、突然この世を去った母の顔を思い出す。
「仕事が忙しい人で、手料理の記憶もほとんどないんだ。朝は食パンにジャム、それとヨーグルト。夜は用意されていた夕飯を温めて一人で食べてさ……冷凍食品やレトルトカレーの日もあったよ」
結局それが、俺の冷凍食品嫌いの根底にある思い出だ。
仕事柄、一人暮らしの食生活の調査もやっているし、冷凍弁当の存在も知っている。そういった専門店と連携できないかと、動いているプロジェクトもある。
それでも、嫌いなんだ。一人で食べるのが。
「……だから、冷凍食品が嫌いなんですか?」
咲良ちゃんは、孤独だったのだろうか。
ふと考えたら心に暗がりができ、膝を抱えた幼い自分の姿が脳裏に浮かんだ。それから目をそらそうと、深く息を吸う。
「咲良ちゃんは、お父さんと仲がよかったんだね」
「……え?」
「今でも亡くなったお父さんのことを思い出せるのって、そういうことだよ。……俺も母親を早くに亡くしていてさ」
ハンドルを切り、突然この世を去った母の顔を思い出す。
「仕事が忙しい人で、手料理の記憶もほとんどないんだ。朝は食パンにジャム、それとヨーグルト。夜は用意されていた夕飯を温めて一人で食べてさ……冷凍食品やレトルトカレーの日もあったよ」
結局それが、俺の冷凍食品嫌いの根底にある思い出だ。
仕事柄、一人暮らしの食生活の調査もやっているし、冷凍弁当の存在も知っている。そういった専門店と連携できないかと、動いているプロジェクトもある。
それでも、嫌いなんだ。一人で食べるのが。
「……だから、冷凍食品が嫌いなんですか?」


