愛情ごはんを届けたい ~エリート社長は過労死寸前!? あなたの心と体を私の料理で癒します~

「咲良ちゃんは優秀だ。俺に経営学の大切さを解きてくれる学生だよ。それなのに、あんな最低男の身勝手で、将来を潰させるわけにはいかない」
「一織さんがいなくなったら、その時点で、私の未来は潰されたも同じです!」

 大学を卒業できなかったからって、なんだっていうのだろう。
 生涯支えたいと思えた大切な人を失って、どうして幸せになれるというのか。

「苦しんでいる一織さんを見捨てて、私が幸せになると本気で思ってるんですか?」
「……咲良ちゃんは若い。これからも出逢いはいくらでもあるよ」
「そういうことじゃなくて! 私は一織さんと幸せになりたいの。一織さんを幸せにするって決めてるの!!」

 思わずカッとなって声を張り上げると、一織さんは目を見開いた。
 ああ、こんな時、どう説得したらいいんだろう。これは一種のハラスメント案件よね。親子関係があるから結婚に多少の口出しは認められるのかもしれない。でも、いきすぎているのを考えたら、法的対抗措置を検討してもいいんじゃないかしら。
 そもそも、私を大学にいられなくするって、立派な脅しだわ。

「一織さん、戦いましょう!」