愛情ごはんを届けたい ~エリート社長は過労死寸前!? あなたの心と体を私の料理で癒します~

「こんなに喜んでくれるとは思わなかったよ。料理をするのも悪くないね。冷めないうちに食べよう」

 肩を並べてテーブルの前に座り、二人で手を合わせる。
 甘い湯気を立てるホットケーキの上でアイスが解け、小さく切られたカットフルーツがコロンと落ちた。
「いただきます」と声が重なり、つい顔を見合って笑う。
 
「朝からこの甘さは罪の味ですね」
「健康的には褒められないかな?」
「朝の活力には丁度いいかもしれないけど、一日の糖質を気をつけないとですね」

 そういいながらも、温かくて甘い一口に頬が緩む。

「咲良ちゃんは手厳しいな」
「でも、たまにはこんな朝もいいですね。それに、一織さんが焼いてくれたから、どんなお洒落なブランチよりも美味しいです」

 幸せを噛み締めるように「素敵なクリスマスになりました」といえば、一織さんの表情はますます甘くなる。

「咲良ちゃん、プレゼントがあるんだ」
「……え?」

 ポケットに手を入れた一織さんは小さな四角い箱を取り出した。赤い箱には金色のお洒落なロゴが捺されていて、可愛らしいリボンがかけられている。