愛情ごはんを届けたい ~エリート社長は過労死寸前!? あなたの心と体を私の料理で癒します~

 慌ててウェイターに尋ねると、笑顔でソフトドリンクのメニューを見せてくれた。

「えっ、坂下さん二十歳じゃないの?」
「早生まれでして……」

 申し訳なく思いながら「ブラッドオレンジで」といえば、ウェイターは席を離れた。

「ごめん、咲良。私、知らなくて」
「陽菜ちゃん、気にしないで。その代わり、ご飯いっぱい食べるから」

 笑っていえば、陽菜ちゃんは泣きそうな顔になって「さくら~」って私に抱き着いた。飲んでもいないのに、もう酔っているのかな。
 ブラッドオレンジジュースが運ばれてきて、やっとドリンクがそろって乾杯をした。

 ピザやパスタ、ローストポークのサラダ、クリスマスらしいローストチキン。
 美味しいけど野菜が足りないなと思ったり、ローストポークって家でも作れるかなとか考えながら料理を黙々と食べていた。

 瀬尾さんたちはよく喋るし、とても明るい人たちだった。
 陽菜ちゃんはご機嫌でお酒が進み、すっかり酔って目がとろんとなっている。それに反して、猪原さんは全く顔色を変えていない。