レポートの提出を終えてラウンジに降りると、陽菜ちゃんが声をかけてきた。
「咲良! クリスマスイブは予定ある?」
「クリスマスイブって……明後日? 喫茶店のバイトがあるけど」
「それって夜まであるの?」
「18時には上がれるよ。なんで?」
首を傾げると、陽菜ちゃんは手を合わせて「お願い付き合って!」といいながら頭を下げた。なんのことか察しもつかずにいるとテーブルに広げたノートパソコンに向かう猪原さんがため息をついた。
「合コンの頭数が足りないんだって」
「……合コンって、それはちょっと」
「わかってる! 彼氏がいる咲良にお願いするのは間違ってるって、わかってるの。でも志乃と楓はインフルにかかっちゃって」
「頼めるのはもう坂下さんだけなんだって。ちなみに、あたしも数合わせ参加」
「はあ……」
「参加費は私が出すし、途中で帰ってもいいから。ね!」
でも、合コンに行くなんて一織さんが知ったらショックを受けるんじゃないかな。私だったら、一織さんが女の人とお酒を飲みに行くの嫌だもの。
「咲良! クリスマスイブは予定ある?」
「クリスマスイブって……明後日? 喫茶店のバイトがあるけど」
「それって夜まであるの?」
「18時には上がれるよ。なんで?」
首を傾げると、陽菜ちゃんは手を合わせて「お願い付き合って!」といいながら頭を下げた。なんのことか察しもつかずにいるとテーブルに広げたノートパソコンに向かう猪原さんがため息をついた。
「合コンの頭数が足りないんだって」
「……合コンって、それはちょっと」
「わかってる! 彼氏がいる咲良にお願いするのは間違ってるって、わかってるの。でも志乃と楓はインフルにかかっちゃって」
「頼めるのはもう坂下さんだけなんだって。ちなみに、あたしも数合わせ参加」
「はあ……」
「参加費は私が出すし、途中で帰ってもいいから。ね!」
でも、合コンに行くなんて一織さんが知ったらショックを受けるんじゃないかな。私だったら、一織さんが女の人とお酒を飲みに行くの嫌だもの。


