「側にいさせてください。結婚したいなんてワガママはいわないから。だから──」
いい終わる前に東條さんは体を乗り出し、私の体をシートに押し付けるようにして抱き締めた。
熱い吐息と体温が近い。それを失いたくなくて、東條さんの大きな背中に手を回す。
「咲良ちゃん……君を放したくない」
「離れたりしません」
「不甲斐ないオジサンの側にいてくれるか?」
「側にいたいんです。それに、東條さんはオジサンじゃないですよ」
大きな背中がなんだか、寂しがっている子どものように思えてきた。
優しく撫でれば、少し体を放した東條さんは「ありがとう」といってはにかんだ。そうして、運転席のシートに体を預けると、深く息を吐き出した。
「……情けないよな」
「なにがですか?」
「俺さ、咲良ちゃんから一日連絡なくて心配ばかりしてさ」
「それはその、ご心配をおかけしました」
日頃から、東條さんと頻繁にメッセージをやり取りしていた訳じゃないけど、だからこそ、連絡が会った時は嬉しくてすぐに返信していた。それが、まったくなければ、事故にでもあったのかって心配するよね。
いい終わる前に東條さんは体を乗り出し、私の体をシートに押し付けるようにして抱き締めた。
熱い吐息と体温が近い。それを失いたくなくて、東條さんの大きな背中に手を回す。
「咲良ちゃん……君を放したくない」
「離れたりしません」
「不甲斐ないオジサンの側にいてくれるか?」
「側にいたいんです。それに、東條さんはオジサンじゃないですよ」
大きな背中がなんだか、寂しがっている子どものように思えてきた。
優しく撫でれば、少し体を放した東條さんは「ありがとう」といってはにかんだ。そうして、運転席のシートに体を預けると、深く息を吐き出した。
「……情けないよな」
「なにがですか?」
「俺さ、咲良ちゃんから一日連絡なくて心配ばかりしてさ」
「それはその、ご心配をおかけしました」
日頃から、東條さんと頻繁にメッセージをやり取りしていた訳じゃないけど、だからこそ、連絡が会った時は嬉しくてすぐに返信していた。それが、まったくなければ、事故にでもあったのかって心配するよね。


