私は死亡者

胸に、深い傷。

私は無意識に、自分の服の破れと乾きかけた血に触れた。
そこに痛みはある。
でも、致命傷のはずの傷が、もう塞がっているようにも感じられた。

私はふらふらと洗面所へ向かった。
沙耶が「美鈴!」と声を上げたが、無視した。

鏡の前に立つ。
そこに映った私は、確かに“生者”の顔だった。
けれど、どこか違う。

肌は青白く、わずかに艶が失われ、体温が抜けているような質感。
首筋には複数の細い痣のような跡。
そして——