私は死亡者

影の回収者は天井から降りてきて、
床に黒い波紋を広げた。

「魂の帰還を妨害した罪。
ここで終わらせる」

未鈴がすぐ前に出る。

「美鈴に触れないで。
彼女は私の“本体”じゃない。
私は独立した存在よ」

影の回収者の瞳が揺れた。

「影が——名を持つだと……?」

未鈴は力強く頷いた。

「私は私。“美鈴の影”じゃない」