私は死亡者

「……未鈴……」

沙耶が涙を浮かべる。

「綺麗……すごく綺麗な名前……!」

未鈴の表情が、ふっと柔らかくなった。

私によく似た顔が、初めて“私とは違う人の顔”になった。

遼が言う。

「……これで終わりじゃないよな?
影はまだ……美鈴を回収しようとしてる」

私は頷く。

「うん。
私が死亡者である限り……狙われる」

未鈴が私を見た。

「あなたを守るために私は生まれたんじゃない。
でも……もしあなたが生きたいなら……
私はその手伝いがしたい」