私は死亡者

目を開けると、私は病院の廊下に倒れていた。
沙耶と遼が必死に支えている。

偽りの私は少し離れた場所で膝を抱えていた。
先ほどまでの狂気が薄れ、ただの“弱い私”に見える。

沙耶が言う。

「大丈夫……? 息、ある?」

「……あるよ。ありがとう」

遼が私の手を強く握る。

「美鈴……戻ってきてくれて……よかった……」

私は立ち上がり、偽りの私へ歩いた。

「あなたは……これからどうするの?」