私は死亡者

「美鈴……
あれは……お前の“死の帰還点”だ……
死の概念が帰る場所……
あそこに吸われたら……完全に死んじまう……」

偽りの私が囁く。

「帰ろう?
全部私に預けて——
あなたはもう楽になりなさい」

私は後退る。

心臓がドクドクと早鐘を打つ。
死んでいるのに、心臓が痛む。

「私は……
私はあなたに奪われたくない!!」

沙耶が叫ぶ。

「美鈴、逃げて!!」