私は死亡者

沙耶が息を呑む。

「遼くん……捕まった……?」

私は震えながら画面を見つめた。

遼が最後に送った言葉が、再び通知された。

『“もうひとりの美鈴”だ』

――もうひとりの私?

沙耶が青ざめた顔で私を見る。

「美鈴……まさか……
あなたを殺したのは……あなた自身……?」

私は首を振った。

「違う。
“私そっくりの何か”が……
私の死を仕組んだんだ」

影とは別の存在。
私と同じ顔を持つ、“何者か”。

死亡者を生むために、私を殺した存在。

そして——その存在はまだ、この世界のどこかにいる。