私は死亡者

医師が叫ぶ。

「美鈴さん、逃げるんだ!!
あれは“死者回収者”だ!!
存在してはならない“死の残滓”を処理する者なんだ!!」

影の腕が伸びる。

「戻れ、美鈴。
お前の肉体とひとつに戻り、完全な“死”となれ」

「嫌!!」

私は叫び、沙耶の手を掴んで走った。

影の叫び声がファイル室に響く。

「逃がさん……!
お前はもう、生者ではない!!」