私は死亡者

沙耶が震える声で言った。

「もう……美鈴は“生きてることにできない”んだよ。
誰かが……強制的に“死者の側”に押そうとしてる」

「……誰がそんなことを?」

すると——
スマホに通知が来た。

《位置情報を検出:遼》
《メッセージを受信》

表示されたのは、たったひと言。

『病院に来い。真実がある』

私の死んだ夜に運ばれたあの病院だ。

沙耶が私の手を握る。

「行くなら……私も行く。あんたを一人にしない」

私はうなずいた。

遼がいるなら、覚悟しなければならない。
彼は私の“死”の全てを見ているはずだから。