私は死亡者

私は背筋に氷柱が刺さったように震えた。
影はさらに言う。

「死亡届が出ていない死亡者……。
お前は、生と死のどちらにも属していない。
矛盾の存在だ。
だから、世界が補正しに来る」

“世界が補正する”
その言葉は意味がわからないのに、妙に理解できてしまう。

私が存在してはいけない理由。
死んだはずの私が歩くことによる“歪み”。

影は続ける。

「遼も気づいていた。
お前が“生き返った”わけではないことに」

沙耶が息を吞む。

「じゃあ……美鈴は何なの?」