私は死亡者

「……消えた?」

「搬送先の病院から、あなたの遺体が……そのまま、なくなったの」

私は思わず壁に手をつく。
目眩が押し寄せる。

私の遺体が消え、
死亡届は出されず、
でも私は“死亡者リスト”に載っている。

矛盾は、もはや矛盾のレベルを超えていた。

「ねぇ美鈴……お願いだから、今夜は外に出ないで。
あなたのこと、探してる人がいるの。あの……黒いコートを着た男。あいつは絶対……」