私の名前は雪野萌奈(ゆきのもな)
何処にでもいる普通の中学2年生。
今日もいつも通り学校に登校しているが…
「あれ…?誰か倒れてる…!?」
数メートル先に男の子が倒れている
見た感じだけど、同じ学年っぽいな
「えっと…大丈夫ですか?」
私がそう声を掛けるとその男の子は
「やばい…かも…」
と言った。
「ど、どこら辺が痛いですか?」
「足首…ら辺」
「うわぁ…これはやばいですね…」
その子の足首からは血が出ていた。
「でも、絆創膏貼れば大丈夫だと思います!私持ってるので貼っちゃいますね!」
「あ、ありがとう…!」
「君、名前は?」「雪野萌奈です」
「萌奈か!可愛いね」
「あ、ありがとうございます…?」
「あははwそこ疑問になる?」
「まぁまぁ!ではこれで!」
「あ、あぁうんまたね」
い、いいいいイケメンと話しちゃった!?
イケメン助けちゃったよ…!
恋…とかあるわけないよね…
と、とりあえず!あの人に報告しないと!

「彩ー!聞いて!!」
「どーしたのかな?」
あの人というのは(あや)!私の親友なんだ!
小学校からの付き合いで、良く私の相談に乗ってくれる優しい子。
「朝さ、イケメン助けたの。そしたら名前聞かれて可愛いねって言われたの!」
「うんうん、って…ええええええ!?」
「イケメン助けた!?可愛いって言われた!?詳しく聞かせてくれ」
「あ、あぁうん!」
「家出てすぐ倒れてる人いてさ、声掛けたんだよ。で、その人怪我してたから絆創膏貼ってあげたの。その後名前聞かれて答えたら可愛いねって言われてその後すぐばいばい!ってした!」
「なんか凄いね」
「でしょでしょ!」
「で、あんたはその人の名前きかなかったの?」
「あ……忘れてた…」
「はぁ…なんでそこ忘れるのかな」
「あんたそういうとき忘れるよね」
「だってイケメンが前にいるんだよ!?焦らない?」
「そうか…?」
「うん!私は絶対焦る!」
「そっか」
「また会う機会があったらちゃんと名前聞いてね。あと学年、組もか」
「はい!って…また会えるのか?」
「きっと…ね」
帰り道
「うわぁ…今日も疲れた…」
「そうか?いつもと変わらないような気がするけど」
「いやいや!彩がおかしいだけでしょ!」
「だって、今日長距離走だったんだよ!?」
そう、私は運動が大の苦手なのだ
そして、彩は陸上部に入っている
「うん、それで?楽しかったじゃん」
「楽しい…?逆に凄いわぁ」
「それはどうも」
「もぉー!なんで長距離走なんかやるのよ…」
「それはしょうがないじゃん」
「まぁ…そうだけど…」
「ってもうお別れの所まで来たの!?」
「え、そうだけど?」
「早すぎだってー!もっと話したいよー」
「また明日会えるんだからいいじゃない」
「それはそうだ…じゃあまたね!彩!」
「うん、またね」