佑介くんが眠り続けて、三日が過ぎた。
病室は、かつてないほどの慌ただしさに包まれている。
小林先生が何度も駆けつけ、機械の電子音が絶え間なく鳴り響き、彼の両親が泣き崩れる。
私はそのすべてを、すぐ隣で見守るしかない。誰にも私の姿は見えず、私の声は届かない。
「佑介くん、お父さんが来てるよ。頑張って、起きて」
祐介くんの手に、自分の手を重ねてみる。
私の手は虚しく彼の肌を通り抜けてしまう。
私はただの幻覚だ。佑介くんの脳が私を認識してくれなければ、私はこの世界に一欠片の影響も与えられない。
椅子の上で膝を抱え、ただ祈り続けた。
どうか、彼の意識が戻りますように。
たとえ私を忘れてしまってもいい。
私という存在が、彼の命を削り取っているのなら、今すぐ消してくれても構わない。
でも、皮肉なことに、私の願いとは裏腹に、彼は私を強く、深く抱え込んだまま、深い眠りの底へと沈み込んでいる。
私を維持するために、彼は自分の命を燃やし続けているのだ。
