夢幻に消えた君と、存在しない約束の続きを。



午前六時。個室のドアを軽やかにノックして入ってきたのは、小林先生だった。


「おはよう、佑介くん。よく眠れたか? ⋯⋯まだ眠そうだな。ごめんごめん、ちょっと測らせてくれよ」


そう言って、彼は僕の隣に座り、慣れた手つきで体温計と朝食を差し出した。


小林先生はまだ二十代後半くらい。
運ばれてきた朝食はドラマで見るような病院食で、ハンバーガーの口になっていた僕には物足りなく感じた。