– –「篠森しずく!」
「わっ」
ドッペルゲンガーに肩を揺さぶられ、目を開ける。
「聞いて、篠森しずく。今は、23時59分」
「…えっ?も、もうそんなに時間が経ってたの?」
こくりと頷いたドッペルゲンガーは、続けた。
「0時ぴったりになると、あたしはもう2度とアンタから出られなくなる。つまり、アンタは復讐するチャンスを失うってこと」
– –「えっ?」
さっきと全く同じ反応をする私。
慌てて充電が2%たまったスマホの電源ボタンを押した(もう、ドッペルゲンガーにスマホのライトを当てる必要はない)。
そして出迎えたのは、うさぎのミニキャラのロック画面と、時間だ。
– –23時59分。



